ひき算を速くできるようになるための方法
「ひき算を速くできるようになるための3つの確認ポイントと3つの練習方法」
チェックポイント
1.手を使わないで引き算の計算をしていますか。
14ひく8を、指を使って、ひとつずつ減らして答えを出していませんか。
学年が進んでも手を使っていたり、頭の中で順番に13,12,11,10,9,8と考えながら答えを出していては、計算は速くできるようになりません。2. 10の補数を素早く答えることができますか。
10の補数(10を作る相手の数、3なら7、6なら4)がすぐに言えるかを確認します。
3. 繰り下がりのある引き算を、正しく計算できていますか。
「14ひく8」のひき算を10から8をひくと2残ります。
その2とまだ残っている4をたすと6というふうに考えて、計算を進めるようにしていきます。
練習の方法
1.手を使わないで10までの一桁のひき算を即座に答えられるまで練習します。
始めのうちはおはじきを利用してもかまいません。「6ひく2なら4」、「5引く3なら2」というふうに、すぐに答えがでるまで、まず、一桁同士のひき算を練習しましょう。
2.繰り下がりのある引き算の練習のために、10からの引き算を練習します。
または、足したら10になる数を片方穴空きにして練習します。
子どもに「これから言う数字に、たしたら10になる数字を答えて」と言って、10までの数字、例えば「7」と言います。子どもに「3」と答えさせます。
「6」なら「4」、「2」なら「8」の数字がこたえられるように練習します。3.100ます計算のやり方で、10ます計算、20ます計算を練習する。
始めから、100ますの計算では、計算の量が多いので、計算の速さに応じて量を調整しながら進めます。
低学年では、家庭学習の時間を学年×10分を基準に考えながら、継続して取り組めるようにしていきましょう。
ひき算について
2年生になってひき算を手で計算し、計算に時間がかかる子がいます。
100ますのひき算を取り組もうとしても10分以上になるため根気が続きません。
繰り下がりのあるひき算を学習しておく必要があります。
2年生の時にひき算を苦手にすると、わり算の計算の中にひき算の計算が入っているため、3年生で習うわり算を苦手にします。
苦手になると余計に計算をすることがおっくうになり、できる子たちとの差が広がっていくことになります。