コーチングの一つの方法についてご紹介します。
簡単にはうまくいきません。うまくいく場合もあると思って心掛けていて試してみてください。

ほとんどの子どもは、ゲームなどの遊びは進んでやるのですが、勉強やお手伝いは、なるべく避けたいという気持ちがあるようです。親としては、子どもの行動を何とかコントロールしようと、「批判する」「責める」「文句を言う」「ガミガミ言う」「脅かす」「罰する」などの行為をとることが多いです。ところが、こうした言い方では、子どもの心や行動を動かすことが難しいものです。

「人間は自らの考えで行動する事によって、最大限の力を発揮することができます。」
自分がこうしようと思って行動できたとき、その勢いは強いものになります。
そこで、子どもたちに、「質問型のコミュニケーションを使って、相手に取るべき行動を自ら選択してもらう」という方法が有効になります。

具体的には、まず「なるほどね。」と子どもを認める言葉が大切です。
子どものできていない状況をみてすぐに、「ダメ・・・」「でも・・・」「しかし・・・」
「ちがう・・・」「絶対・・・」という言葉を言うのを我慢するということです。
その替わりに、子どもの状況を認める「なるほどね」を連発します。

その後に、こちらの方向に進ませるために、「どうすればいいと思う?」と相手に考えさせます。「いつまでに何をしなさい」ではなく、「なるほど・・・。いつごろまでに、何をどこまでできるかな?」と子ども本人が決めるようにもっていきます。

子どもの状況を認める際に、慣れるまでにかなりの忍耐が必要になります。時間切れになる場合もあるので、「早くやってしまいなさい」とそのまま認められない場合もあります。
ただ、成功したという体験の話を聞くこともありますので、試してみる価値はあります。子どもの状況をそっくり認めるという点に忍耐がいります。ですから、「今日は認める」という少し強い覚悟が必要です。何回かに1度、叱る替わりに試してみてください。