文章題の問題をできない生徒の中に計算はできるのだけどという生徒がいます。

実際平均点以上の得点を取ることができる。けれど、文章問題などに弱く得点が引き上がらない。

なるほど計算はできるしスピードも速い。
ただ、苦手な文章題の問題が出てくると、突然に問題処理のスピードが極端に鈍ります。
じっくり考えて問題に取り組むことをあまりしてこなかったかもしれません。

家庭では、自分ひとりの状況の中では、その種類の問題は飛ばしてきたかもしれません。以前の学年で少し時間のかかりそうな問題は解くことを放棄していた可能性があります。

その生徒たちの特徴のポイントは、
学習の最優先(学習で一番大事なこと)をテンポよく計算をすることに置いていることです。

そのために、文章題の問題を解くときも普通の計算と同じスピードで処理しようとします。

計算を済ます時間しか一つの問題(文章題の問題にも)に充てることはできない、という感じです。

わかりづらい問題には少し時間をかけなければならないのに、計算問題のテンポで解こうとして、うまくいかないために拒否反応が起こることになります。

本来の学習は時間がかかるものなのです。

時間がかかる学習もあることを納得することが必要です。

文章題の解き方を考えたり、式を作ったり、図形の証明問題の解法を考えたり、角度の問題を解くためには、考えるための時間が必要です。

時間がかかっても放棄しない、考えることが学習なのだと納得することが大事です。

その上で、問題に取り組んで、解答を導いていく(多少時間のかかる)作業を進めていく必要があります。

文章題の問題を苦手にしないためには学年が早いうちから、文章問題に慣れておくのが良い方法なのでしょう。

計算のルールを習得するのと同じように、分からない問題をつくらないようにしていくことが大事です。

分からない問題が出てきたらそこで立ち止まり、分かるためにもがくことが必要です。